WEEKLY INTELLIGENCE

自動運転の最新動向が、
5分でわかる。

技術、制度、ビジネス。いま起きている変化を、 一次情報と信頼できる報道から読み解く自動運転ニュースレーダー。

最新号を読む ISSUE 037
33 STORIES
TOP STORY2026.09.03

Tesla Cybercab、オースティンで限定配車を開始

ハンドルもペダルもない2人乗り専用車を招待客へ配車。Teslaは限定地域で乗車できると案内する一方、一般利用と商業運行の詳細はまだ明らかでない。

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01 CYBERCAB IN AUSTIN02 WAYVE IN LONDON03 U.S. AV STRATEGY04 HUMANLESS FREIGHT

LATEST SIGNALS

最新の動き

更新基準日:2026年9月5日
公式発表・一次資料を優先/Axios・日経電子版なども参照

01

Tesla Cybercab、オースティンで限定配車を開始

ハンドルもペダルもない2人乗り専用車を招待客へ配車。Teslaは限定地域で乗車できると案内する一方、一般利用と商業運行の詳細はまだ明らかでない。

5分解説
02

Uber・Wayve、ロンドン初の自動運転配車を開始

UberXなどの利用者をWayve搭載車へ追加料金なしで配車。ロンドン市内を走れる一方、初期段階は免許を持つ安全運転者が同乗し、完全無人ではない。

5分解説
03

米国、新たな自動運転国家戦略を発表

安全性、規制の予見可能性、米国の技術革新、州をまたぐ相互運用の4本柱を提示。自動運転能力に関する初の安全基準づくりを掲げる。

5分解説
04

KDDI、AIで自動運転バスの5G通信を自律最適化

日立市のひたちBRTなどで、複数のAIが基地局設定を自動調整。遠隔監視に必要な5G接続性と映像品質を高め、通信設計の工数削減を検証する。

5分解説
05

DiDi、次世代ロボタクシーR2で完全無人の乗客試験

GAC Aionと共同開発した専用車を北京・広州の一部地域へ投入。33個のセンサーと三領域統合計算基盤を備え、DiDiアプリから予約できる。

5分解説
06

BOLDLYとは?全国の自動運転バスを支える運行会社

ソフトバンク傘下で自治体の導入設計から遠隔監視までを担う。境町の定常運行、羽田のレベル4など、車両を造らず運行基盤を提供する事業モデルを解説。

5分解説
07

トヨタ、AI運転支援「レベル2++」を28年に量販車へ

認識から操作までを担うE2E型AIと、想定外の動きを抑えるルールベースの安全機構を組み合わせる。2030年以降に搭載車種を広げ、本格普及を目指す。

5分解説
08

Waymo、完全無人2億マイルから得たAIの10原則

カメラだけに頼らない複数センサー、HDマップ、独立した車載検証層など、実運行で磨いたAI設計の原則を公開。安全性をAIの出力ではなく設計の起点に置く。

5分解説
09

Waymo、ミュンヘンで走行準備|27年末に商用化へ

今後数週間で有人の地図作成と検証を開始。ドイツの法制度を踏まえ、2027年末ごろの一般向け完全自動運転配車サービス開始を目指す。

5分解説
10

Pony.ai、欧州初のUber自動運転配車を開始

クロアチア・ザグレブでUberXなどから予約可能に。Pony.aiが自動運転技術、Verneが車両運行、Uberが配車を担い、開始時点では安全監視員が同乗する。

5分解説
11

Waymo、車載AI計算能力を8年で20倍に

第6世代Driverの車載計算基盤を初公開。13台の高解像度カメラをリアルタイム処理し、独立した2系統が故障時も走行を支える。専用AI処理は1,000 TOPS超。

5分解説
12

Pony.ai、ロボタクシー売上が691%増

2026年4〜6月期のロボタクシー売上は1,210万ドル。世界の車両数は1,975台へ増え、有料運行の売上は前年同期比849%増となった。

5分解説
13

Zoox、安全を示す「セーフティケース」を公開

ラスベガスで有料運行を始めたZooxが、車両・自動運転・運行組織を一体で評価する安全論証の枠組みを公表。目標は人間の運転より大幅に安全であることだ。

5分解説
14

道路点検・散水にも自動運転、26年度実証へ

国交省は関東の国道で、AIカメラを備えた自動運転車による舗装点検などを実証する。将来はレベル4で無人化し、20年で2割超減った自治体土木職員の負担軽減を狙う。

5分解説
15

軽井沢、6.7kmで自動運転バス実証

JR東日本、西武HD、軽井沢町が9月6日から無料運行。軽井沢駅から温泉まで4カ所を結び、まずレベル2で課題を洗い出してレベル4を目指す。

5分解説
16

Zoox、8月10日から有料ロボタクシーへ

ラスベガスで無料提供してきたハンドルなし専用車が、乗客から料金を受け取る商用段階へ進む予定。専用設計ロボタクシーの事業性を測る節目となる。

5分解説
17

一般道の自動運転トラック、27年度にも実証

経産省は物流拠点間を結ぶ一般道で、早ければ2027年度に自動運転トラックの実証を始める。2026年度中に東京・大阪・愛知を候補として拠点とルートを選ぶ。

5分解説
18

Momenta、ドイツ全土でレベル4試験へ

中国の自動運転新興Momentaが、ドイツ全土を対象とするレベル4公道試験の許可を取得。同社によると中国企業で初めてで、欧州ロボタクシー展開の足場となる。

5分解説
19

T2、自動運転トラックで料金所を突破

高速道路の料金所を自動走行する国内初の実証に成功。車幅約2.5メートルの大型トラックを、余裕約10センチのETCゲートへ通し、2027年度以降のレベル4幹線輸送に近づいた。

5分解説
20

香港、右ハンドル地域で車内無人試験

百度Apollo Goが香港国際空港の空港島で、車内に安全員を置かない走行試験を開始。中国本土で培ったロボタクシー技術を、右ハンドル・左側通行地域へ展開する節目となる。

5分解説
21

吉利系・曹操出行、杭州で運転席無人へ

杭州市浜江区の一般道で、運転席に安全員を置かないRobotaxi試験を開始。遠隔安全基盤と専用設計車「Eva Cab」を組み合わせ、2027年の量産につなげる。

5分解説
22

鴻海、L4普及の焦点は「信頼性とコスト」

鴻海EV事業の関潤CSOは、レベル4以上の搭載率が2040年に8割へ達するとの見通しを示した。自動運転システムのコストも、現在の約2万ドルから2,000〜3,000ドルへ下がると予測する。

日経電子版
23

上海、L4量産車と公共訓練基盤を同時始動

上汽系Robotaxiの量産カスタム車プロジェクトが始動。データ収集から世界モデル、車載学習までをつなぐ公共基盤も公開された。

上海市国資委
24

中国、運転支援に初の強制国家標準

新車の運転支援搭載率は70%、NOAは30%超。誤用防止や安全要件を定めるGB 47955—2026を2027年から施行する。

5分解説
25

Pony.ai、年末3,500台超へ目標を上方修正

第1四半期のRobotaxi売上は前年同期比395.4%増。広州市中心部へ運行範囲を広げ、20都市超での展開を見込む。

Pony.ai
26

Waymo、4都市で完全無人運転へ

デンバー、ラスベガス、サンディエゴ、タンパで運転席に人を置かない運行を準備。第6世代DriverはIONIQ 5にも展開する。

5分解説
27

レベル3・4の国際基準、WP.29で合意

日本が提唱した「有能で注意深い人間のドライバーと同等以上の安全性」を前提に、世界初の包括的な国際基準がまとまった。

国土交通省
28

日本の社会実装、次の焦点は「横展開」

地域限定の実証から、持続可能な移動サービスへ。AIベース開発の低コスト化と、事故時解析の難しさが同時に論点となる。

国土交通省
29

Waymo、11都市・1,400平方マイルへ拡大

マイアミを皮切りに、オースティン、アトランタ、ヒューストン、サンフランシスコ湾岸でサービス範囲を拡大。

Waymo
30

Bot Auto、完全無人トラックで有償貨物を輸送

安全運転者、車内監視員、遠隔運転者なしで、ヒューストンからダラス近郊まで約230マイルを走行。実証ではなく顧客が料金を支払う商業輸送として実施した。

5分解説
31

マイアミとオーランドで一般向け運行開始

アプリをダウンロードすれば、誰でも完全自動運転車を呼べる段階に。マイアミでは高速道路ルートも順次導入する。

Waymo
32

第6世代Waymo Driverが完全無人運行へ

カメラ数を半分以下に抑えつつ性能を向上。複数車種への展開と年間数万台規模の生産能力を見据える。

Waymo
33

生成AIでつくる「仮想の道路」が進化

Waymo World Modelは、実走行から連続的に移行するカメラ・LiDAR環境を生成し、稀な危険場面の検証を加速する。

Waymo

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まず読みたい定番ガイド

ニュースの前提を5分で理解。
制度・企業・日本の見通しを随時更新します。

ROBOTAXI EXPLAINED

ロボタクシーは、
どこまで来た?

30秒でいうと

決められた地域なら、運転席に人がいないタクシーはすでに日常のサービス。 ただし、どこへでも行ける「完全自動運転」ではない。

HOW IT WORKS

普通の配車アプリと、
ほぼ同じ。

01アプリで呼ぶ

乗車地と目的地を指定

02無人車が到着

スマホからドアを解錠

03システムが運転

遠隔支援は運転ではなく補助

04自動で降車

アプリで決済まで完了

USA商用化
11都市+

一般利用が広がる

Waymoが複数都市で無人配車を広げる一方、Zooxは専用設計の車両でラスベガスの一般向け運行と、サンフランシスコの限定提供を進めている。

実際に走っている都市
  • サンフランシスコ
  • ロサンゼルス
  • フェニックス
  • オースティン
  • アトランタ
  • マイアミ
  • オーランド
  • ナッシュビル
  • ダラス
  • ヒューストン
  • サンアントニオ
主な運行会社
  • Waymo完全無人配車
  • Tesla限定地域でRobotaxi
  • Zoox専用設計車/ラスベガス・SF
Zooxの運行状況を確認
CHINA大規模運行
2,200万回+

乗車回数で世界を追う

Apollo Goの累計一般向け乗車。2026年第1四半期だけで320万回の完全無人運行を実施した。

代表的な運行都市
  • 北京
  • 上海
  • 広州
  • 深圳
  • 武漢
  • 重慶
主な運行会社
  • Apollo GoBaidu(百度)
  • Pony.ai小馬智行
  • WeRide文遠知行
  • AutoX深圳・上海など
一次情報
EUROPE商用化が始動
1都市

ザグレブから市場が動き出す

クロアチアのザグレブで、Pony.aiがVerne、Uberと連携した欧州初の商用ロボタクシーサービスを開始。ほかの都市は実証・導入準備が中心。

商用化・導入準備中の都市
  • ザグレブ
  • ロンドン
  • マドリード
  • スイス
主な参入企業
  • Pony.ai × Verne/Uberザグレブで商用化
  • Waymoロンドンで導入準備
  • Wayve × Uber英国で実証準備
  • WeRide × Uberマドリードで計画
  • Apollo Goスイスで公道試験準備
欧州初の商用化を確認
JAPAN実装準備
2027年度

100か所以上が政府目標

タクシーを含む無人移動サービスの全国展開が目標。東京ではWaymoと日本交通の連携も進む。

実証・導入準備中の都市
  • 東京
  • 横浜
実証・導入を進める企業
  • Waymo × 日本交通・GO東京で導入準備
  • 日産横浜で実証
  • TIER IV各地で無人移動サービス
一次情報
まだ解けていないこと

悪天候や工事など想定外への対応、事故時の責任と原因究明、車両コスト、既存タクシー事業との共存。

ロボタクシーは「完成した車」ではなく、地域・運行・遠隔支援まで含むサービスです。

JAPAN ROADMAP

日本では、
いつ使える?

2027年度がひとつの節目。ただし、運転支援車と無人タクシーは別のルートで実用化が進む。

走行実証中

日産 × Wayve

東京の一般道でAI運転を検証

Wayve AI Driverと日産のセンサー技術を組み合わせた次世代ProPILOT。複雑な市街地でデモ走行を進めている。

現在の位置づけ:レベル2の運転支援
市場投入予定

次世代ProPILOT

国内の量産車へ搭載

日産はWayveのAIを搭載した最初のモデルを日本へ投入予定。ドライバー監視型から段階的な高度化を目指す。

無人タクシーとは異なり、まずは自家用車向け
認証対応中

Tesla FSD

日本では市街地FSD未提供

Teslaは各国政府と規制承認に向けて対応中。日本での認証試験の日程・場所や提供開始日は公式には公表されていない。

承認後は対象車へソフトウェア更新で提供予定
共同研究中

チューリング × SUBARU/デンソー

日本発E2Eを量産車へつなぐ

チューリングはSUBARUと車載E2E自動運転システム、デンソーとフィジカル基盤モデルの共同研究を開始。経産省・NEDOのGENIAC事業として、完全自動運転の社会実装を目指す。

利用開始時期:未公表(研究・技術実証段階)

もう一つの2027 日産は横浜の自動運転モビリティサービスも2027年度の開始を計画。量産車向け運転支援と、地域限定の無人サービスを並行して進める。

Nissan × Wayve Tesla Japan チューリング

TESLA FSD (SUPERVISED)

Tesla FSDが
使える国

FSD(Supervised)はロボタクシーではなく、ドライバーが常に監視する運転支援。 現時点では日本の市街地向けFSDは提供されていない。

北米
  • アメリカ
  • カナダ
  • メキシコ
プエルトリコでも提供
アジア太平洋
  • 中国
  • 韓国
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
市場により機能差あり
欧州
  • オランダ
  • ベルギー
  • デンマーク
  • リトアニア
  • エストニア
規制に応じて段階提供
重要

名称に「Full Self-Driving」とあるが、車両が完全自動運転になるわけではない。運転責任は人にある。

Tesla公式情報

THE BIG PICTURE

数字が示す、たった一つの変化

世界は「走れるか」を卒業。
運行規模を競う段階へ。

自動運転は研究室の技術ではなくなった。米中では走行距離と乗車回数が積み上がり、 日本も2027年を商用化の節目に据える。

01技術実証は蓄積へ
約2億mile

完全無人で走った距離

Waymoの第6世代Driver発表時点。個別の成功例ではなく、膨大な実走行データを持つ段階に入った。

02日常利用へ拡大
35万ride / 週

中国での週間乗車ピーク

Apollo Goの2026年3月実績。評価軸は「動くか」ではなく、何回安全に運べるかへ変わった。

03日本の次の節目
2027

複数サービスが実装目標

無人タクシー、バス、トラックが事業化を目指す。海外との差を縮められるかが焦点になる。

つまり

いま重要なのは「どこでも走るレベル5」ではない。限定地域でレベル4を、何台・何回・いくらで運行できるかだ。

出典:Waymo、Baidu、国土交通省の2026年公表資料

CHINA DEEP DIVE

中国は、もう
「実験」ではない。

日本語圏では見えにくい中国の現在地を、企業IRと政府資料から整理。 競争の軸は「走行できるか」から、運行密度・原価・制度設計へ移っている。

APOLLO GO2,200万回+

2026年4月までの累計一般向け乗車

WEEKLY RIDES35万回+

2026年3月の週間ピーク

PONY.AI3,500台+

2026年末のRobotaxi配備目標

ADAS PENETRATION70%

2026年の中国新車市場における搭載率

COMMERCIAL MAP主要都市
北京L3試点 / Robotaxi
上海空港ルート / L4基盤
武漢Apollo Go 大規模運行
広州Pony.ai 中心部へ拡大
深圳全域商用化ルール

WHY IT MATTERS

中国を理解する
3つの視点

  1. 都市が市場をつくる中央の方針に加え、深圳・上海などが道路開放と商用化の細則を競う。
  2. 台数が学習を加速する大規模フリートが実走行データと運行原価の改善を同時に進める。
  3. L2とL4が並走する量販車のNOA普及と、限定地域の無人Robotaxiが別ルートで拡大する。

QUICK GUIDE

自動運転レベルを
もう一歩、深く。

数字が上がるほど高性能、だけではない。
境目は「誰が周囲を見て、責任を持つか」。

THE KEY QUESTION

いま、運転の責任は
人か、システムか。

LEVEL 0–2人が運転する

車がハンドルや速度を制御していても、周囲を監視し続けるのは人。

LEVEL 3–5システムが運転する

定められた条件の中では、周囲の監視もシステムが担う。

LEVEL0–2

運転支援

誰が運転?
誰が周囲を見る?
もしもの時
人が対応
使える範囲
一般道・高速道路
EXAMPLEACC、車線維持、ハンズオフ
「手放し」でも自動運転とは限らない
LEVEL3

条件付自動運転

誰が運転?
システム
誰が周囲を見る?
システム
もしもの時
人へ交代要請
使える範囲
渋滞時など限定条件
EXAMPLE高速道路の渋滞時走行
呼び戻されたら人が運転を引き継ぐ
LEVEL4

高度自動運転

誰が運転?
システム
誰が周囲を見る?
システム
もしもの時
システムが安全確保
使える範囲
指定地域・指定ルート
EXAMPLERobotaxi、無人バス
限定された場所なら運転者は不要
LEVEL5

完全自動運転

誰が運転?
システム
誰が周囲を見る?
システム
もしもの時
システムが安全確保
使える範囲
場所・天候を限定しない
EXAMPLE実用サービスは未登場
人が運転できるあらゆる状況に対応
ここを押さえる
レベル2 → 3

周囲を見る役割が、人からシステムへ移る。

レベル3 → 4

困った時に人へ戻す必要がなくなる。

レベル4 → 5

走れる場所や条件の制限がなくなる。